無音

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調子に乗ってた、浮かれてた、馬鹿だった。

どうにかなるんじゃないかって、きっかけ一つで全てもとに戻るんじゃないかって

きっと2人を笑顔に出来るような完璧な言葉を、この口から吐けると思っていた


  そんなわけないのに


目の前に立って、口を開こうして初めて気付く。声が出ないことに

どうやって話してたっけ、なんて切り出せばいいんだっけ、「凄かった」?「お疲れ~」?

向こうはどう思うかな?変じゃないか?急に話すなんて、どうしたらいい? ...怖い


  息が出来ない


スッと熱が冷める感覚がして、冷たい汗が肌を伝って、夢うつつだった目が現実を見る

                                          ああ、最悪だ。

6/15/2024, 1:53:32 AM