かたいなか

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「終点。 物事の終わりの所。
数学でいうところの、ベクトルA→Bの『B』、
化学でいうところの滴定の終了点、
某大乱闘ゲーのお馴染み同盟ステージ、
一筆書きにおけるゴール。 ……他には?」
わぁ。昨日も昨日だが今日も今日。 某所在住物書きは「お客様終点ですよ」以外のネタを探すべく、ネット検索して結果をスワイプしてを続けている。

ところで8月11日は「きのこの山の日」だという。
たけのことの対立議論に終点は成立するのだろうか。
「……個人的に、きのこ派だけどさ」
お題そっちのけで物書きが自白した。
「クッキーは確実に、たけのこの方が美味いのよ。あの甘さとしっとり感だもん。なによりだな……」

――――――

変な夢を見た。
ガタゴト揺れる客車に乗ってる夢。
多分、職場で昼休憩終了間近に先輩から「お客様終点ですよ」で一気に起こされたのが原因。

ガラッガラの昭和レトロな石炭列車、外は青みがかった真っ白と真っ黒。満月光る夜の雪景色。
田んぼだか草原だか知らないけど、ずっとずっと白い平坦が続いてる。 私は赤いボックス席に座ってて、過ぎ去ってく後ろの景色を見てた。
同じボックス席の、向かい側には知らない人。
夢の中の私は、その知らない筈の人を職場の長い付き合いな先輩と完全に勘違いしてた。

夢の中って不思議(不明な先輩)

『あの夏から9年だ』
少しくらいなら本物に似てなくもない「先輩(仮)」が、なんの脈絡も無く言った。
冬の夢の中で「あの夏」とはこれいかに。
そもそも「あの夏」ってどの夏。
『もう、■■■の傷は癒えたのか』
すいません何の傷のハナシでしょう。事故ですか事件ですか、厨二ちっくカッコイイ黒歴史ですか。

夢の中の私は何も答えない。ただ、夜の満月と平原だか田んぼだかに積もった雪を見てる。
『向こうは相変わらずだよ』
ごめん先輩(仮)、「向こう」が分かんない。
『あれから何も変わっちゃいない。何ひとつ、ほんの少しも。仕方無いといえば仕方無いハナシさ』
私、その「向こう」と何があった設定ですか。
『ここの景色でさえ風力発電が増えたり狐や狸が逃げてきたり、変化し続けているというのに』
そーなんだ。分かんない。

『要するに、まぁ、その。早く■■■■と良いな』
先輩(仮)お願い。勝手に話題を終点まで一気に持ってかないで。もちょっと情報を各駅停車して。
『では。私はこれで。またいつか』
話聞いてください先輩(略)。

夢の中の冬の夜、私が乗った石炭列車は、状況も設定も背景も全然理解できない私を乗せたまま、
知ってる気がする(夢補正)駅に停車して私の先輩(夢設定)をそこで降ろして、
ガタン、ゴトン。ゆっくり次の駅へ。
夢から覚める直前に、列車の窓を開けて先輩(夢略)をもう一度だけ見ようとしたら、
振り返った先輩( )の顔は、
顔は――…


「…――先輩じゃなくて付烏月さんじゃない?」

変な夢見た日曜日。起きたのは昼過ぎで、結局夢の中の私が何をしたかったのか、どこへ向かってたのか最後の最後までサッパリ。
客車に乗ってどっかの終点に向かってたんだと思う。……どこですか。そもそも何故ですか。
なんなら夢で私が「先輩」と思ってた人が、先輩っつーよりは顔だけ「同僚」に比較的似てた気がするけど、何がどうなって、どうしたかったんですか。

夢の中って不思議(不明な夢の結末と着地点)

「うぅ。おなかすいた」
夢の意味も結末も行き先不明で逝っとけダイヤ。
おかげで頭の中はハテナマークばっかり。
「付烏月さん、ツウキさん、もうお店着いてる?」
ところで今日は職場の同僚の付烏月さんと、2時からスイーツバイキングに行く予定があった。
急いで準備して、「遅れるかも」のメッセージ送って、アパートから出て電車に飛び乗ったら、

『今パフォーマンスが盛り上がってるよん』
もうお店に着いてて席取りしてくれてる同僚さんが、スマホで撮ったスイーツバイキングのイベント動画を貼り付けてきて、
ドライアイスの煙を煙突から吐き出す石炭列車が、新しいスイーツのケースを引っ張ってバイキング会場に到着するっていう演出だった。

ごめん(ガチで結末と着地点が不明)
何がどうなってるかホントに分かんない(省略)

8/11/2024, 5:49:23 AM