海の底へ沈むにつれて静けさは増していく。
はるか上空にあるように見える水面とそれまでの景色、雑音のない静けさがこれ以上ない心地良さをもたらす。
心地よい、ずっとここにいていたいと心から思う。
だがやがて肺から酸素がなくなりたちまち全身を苦しさが襲う。周りに広がる景色は相変わらず美しいし、煩わしいノイズも存在しない。
だが苦しい。
そしていつか私は溺れ死ぬ。
私にとって心地良さとは苦しさだ。
そしてこの心地良さをずっと享受し続けること、それは死を意味する。
1/21/2024, 9:22:36 AM