月夜遅くなってしまった帰り道。細い細い、三日月が出ていた。暗い夜道を、その頼りない月明かりで進む。突然、足元に小さな小さな、空の三日月が浮かび上がる。びっくりして、スマホのライトを照らす。そこには、真っ黒な猫がいて、目が三日月に見えたのだ。空には三日月、足元には猫の三日月。月夜の帰り道を、三日月と一緒に歩いた。
3/7/2024, 12:11:43 PM