暗く深い色に落ちた夜が明けて、色づく空が綺麗だ。
白いだけではない雲と鮮やかな青が広がる空。
早朝の凪いだ海の色、ちらり見える歩く人影。
じっとしているとまどろんでくる。眠気に抗いながら、
色とりどりに移ろう空間をぼんやりと眺めていた。
いくら時間が経っただろう、寒空に晒されて指がかじかんでくる。
冷たくなった指を温めようと下を向いてため息を吐いた。
冷たさが目を覚ましてくれた。
ようやく体温の戻った末端に安心して顔を上げると、
気がつけば明るくにじんで、朱色に染まりたてていた。
波間の水平線に、眩しく綺麗な火が灯る。
あたたかい、始まりを告げる日が登った。
1/8/2026, 11:58:18 AM