空模様。
今にも泣き出しそうなそらは
黙々と漂うは灰色。
遠くから怒りをぶつけているのか、
それとも悲鳴なのか。ゴロゴロと泣いている。
ポツポツと頬を滑り、
やがて地面に当たる。
生物は喜びの歌を歌い出し、
束の間の安らぎを得る。
少し時間が経ち
空を見上げると、いまだに悲しんでいる。
時が経つにつれ、より激しく。
夜になると激しさは過ぎ去り、
またポツポツと切なさだけを残す。
その音が眠りを誘い、
目を閉じる寸前で思う、
「どうか明日は、笑顔が降り注いでくることを」
8/19/2023, 4:05:47 PM