田中クン

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街明かり、途方に暮れていたことを思い出す。駅前のネオン、看板の人工照明、マンションのオレンジ色の光。電車に乗って見えたあの輝きが僕にはどうもまぶしく見えた。彼らもどこかで生きている。

駅前で募金をやっていた。
「世界には綺麗な水を飲めない人がいます。十分なご飯を食べられない人がいます。」
必死に訴える若者たち。それを迂回する大人たち。僕は彼らに教えてあげたい。現実は半径5kmにしか存在しないことを。

耳を澄ませば
聞こえるのは泣き声だろうか。叫び声だろうか。
交わらない視線、街明かり、現実。
人生は逃避行だと誰かが言った。
僕らは何か、見ないふりして生きている。

5/4/2026, 5:51:58 PM