落ち葉の道
久しぶりの休日。
いつもは家でのんびりするけれど、
なんだか今日は、いつもと違う場所へ
出かけてみたい気分だった。
今はちょうど、葉の色が移り変わる時期だから
私は山へ足を運ぶことにした。
色とりどりに並ぶ葉は、とても美しく
葉が風で優しく揺れる音は、
「ようこそ」と、
まるで私を歓迎してくれているみたいだ。
一度立ち止まって、周りを見渡す。
いつもと全く違う景色に、
なんだが別の世界に迷い込んでしまったみたいだ、
なんて思ったりした。
「すごく綺麗」 そう思うのと同時に、ふと疑問に思う。
こんなにも色鮮やかな姿を見せてくれているのに、
最後には散って、地面に落ちる。
そうして、風に乗ってどこかへ飛んでいったあと、
この子たちはどうなるんだろうか。
考えていたら、なんだか少し寂しい気持ちになってしまった。
それから、どれだけ歩いたか分からない。
でも、この空間はとても居心地がいい。
このままずっと、ここに居たいなぁ
そう思った矢先、看板が目に入った。
「この先は行き止まりか…」
少し残念だけど、帰ろうと振り返った時、
太陽の光がさし込んだ。
眩しさに目を細めながら、光のさす方を向くと
穏やかに流れる川が、きらきらと輝いていた。
そこには、風に乗り水面に着地した葉たちが
ゆらゆらと揺れていた。
それはまるで、私のために用意された
新しい道のようで。
実は行き止まりじゃなかったのかもしれないな。
「道、作ってくれてありがとうね」
そう言いながら、優しく揺蕩う落ち葉の道を
歩いている姿を想像し、頬を緩めた。
11/25/2025, 2:58:44 PM