ソーダ色の青い空、フワフワの口に含んだら甘そうな雲
小さい頃から、青空に手を伸ばして触れようと頑張って
頑張ってよくジャンプしてママによく笑われてたっけ。
どうして、あの綺麗な青空には手が届かないのだろう
どうして、あの広い青空には果てがないのだろう
首が痛くなるまで、見つめ続けて何度もそれに触れるイメージをしてみた
今にして思うとあの時から、私は青い空に異様に魅入られていたんだと思う
私も、青い空を見下ろしてみたい。空と同じ景色を見てみたい
だんだん私の瞳は、空を見ているのではなくその正体を知りたくて果てを見通したかったのかも知れない
だから、あらがえない。
この衝動、この情熱、この激情
今日は、いい天気だ。風が強く吹いて気持ちいい
高いところから見る景色はどこまでも、青い空が
続いている。それなのに、私が見ているこの景色は
ほんの一部分に過ぎないのだ。
人は、生涯を終えると魂が肉体から離れ
天に昇っていくらしい
天に昇れば、私も美しい青空に近づけるだろうか。
どれだけ、地面を踏み締めてジャンプしても近づけなかった幼いわたし。
どうして、こんな簡単なことに気づけなかったのか
私も、高いところから景色を見下ろして
飛べばいいのだ。
この肉体は邪魔だから近づけない。
だから、肉の塊を脱ぎ捨ててしまえばいい。
そうすれば、青空まで魂が浮いて手が届くかも知れない
ママ、怒るかな。でもごめんね。
どうしても、この情念からは逃れられないの。
「どこまでも続く青い空」
10/23/2024, 10:44:47 AM