冬の寒さが苦手な私は、四月頃までは日の出とは本来は無縁でありたいと思っている。
薄闇の中、寒風に耐え、白い息を吐きながら歩みを進める。
街灯のない畦道は濃紺のインクボトルのようで着色を施せる余地はない。
色調の曖昧な早朝の散歩は孤独を強くさせる。
しばらく歩くと陽の光が訪れる。
赤を強く混ぜたような丹色の太陽は濃紺と孤独を洗い流す。
空と山々、民家と畦道を着色し一日を彩り始める。
日の出は見ようと思えば、いつでも見ることができるのかもしれない。
それでも毎度訪れる、美しさや感動が同一なものであるとは私には思えない。
私は怠惰である。
ただ、怠惰を濁してでも美しいものを愛でていたい。
#日の出
1/3/2026, 1:00:38 PM