頭を傾けて空を伺う、その裾を引いた。濡れるから、と引き込んだ傘の下、僅か泣きそうに表情が歪んでいた。雨が降ってるよ、と震える口元、そんなの良いからとその目を覆った。まだ降っているんだよ、と傾く頭、それでも良いからと掬い上げた。そんな事言うから、そんな事言うから、ほら、罰が当たってしまったよ、と。水溜りに泥を染めて、表情が消えていく。可愛い可愛いてるてる坊主、頸を落とされ雨に沈む。‹相合傘›
6/20/2024, 11:29:34 AM