赤ずきん

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は、ここはどこだ?

「ねぇ、分かる?!はると?目が覚めたのね?!」

「ん、なんで俺、病院に、?」

「あなたは、バイクに乗ってる途中に車とぶつかったのよ?」

「?!、、な、なぁ、はるは?無事、だよな?」


空気が重くなった

「は、?亡くなったの、か?」

「とっさに、ヘルメットを被らせたみたいよ、あなたに」

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「ねぇねぇ!!2ケツなんてダメじゃないの?」

「大丈夫だよ、心配すんなって」

「もうっ、はるとはほんとに危なっかしいんだから」

「は?お前に言われたくねぇーよ」

「?!?!なんなのその口の利き方!!」

「うるせぇな、っ」

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なんであんな会話で終わったんだよ、
なんで今日に限ってあんな言葉

まだ、手を繋いだだけで
それ以上前に進められてない

キスさえしてない

お互いに、好きと伝えあっていただけ

「なんでっ、俺だけ、?なんで俺だけなんだよ、っ」

「はると、これを見て」

「は、?」

たいすき

「たいすき?、」

見ると、はるのスマホのメモ機能だった

「はるちゃんは最後に、ありがとう、メモみてって言ったらしいわよ」

「はっ、、なんで、たいすき、?遅いよっ、」
なんで俺は、、

あんな、もう遅いのに

たいすき

「お、れっは、お前と一緒が良かったのにっっ、」

俺の目は、どんどんぼやけていった

それは俺の目から流れる

止まらない涙だった

「俺だって、ッッ大好きだよっ、」

#君と一緒に

1/6/2024, 1:58:22 PM