養命酒

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遠くの街へ

私はこの街が怖い。
ネットでは、『小さくて平和な街』そうあげられているが
実際は違う。
小さいのは小さい、けれど全くもって平和ではない。
人は行方不明になる。殺人まであった。
これを聞くだけで大半の人は『怖い』そう感じるだろう。
だがこれ以外にも、虐め、それによる自殺など
怖いと感じることがしょっちゅう起きる、そんな街だ。

私には親友がいる。冷静で頭が良く、お金持ちな家庭で育った、皆のまとめ役。それに加えて顔までいい。
そんなの羨ましいったらありゃしない。
だがそんな親友も、この街が怖いらしい。



ある日のLINE

自分 <今日も行方不明の人がでたね...
<もう私怖くて寝れないよ...
親友 <この街とは違う、遠くの街へ行かない?
自分 <え?親は?どうするの?
親友 <私達二人だけだよ
自分 <本気なの?
親友 <うん本気だよ
自分 <親に聞いてみるね
親友 <だめ、計画があるの
自分 <え、でもお金とか
親友 <私に任せて。大丈夫。貴方だから誘ってるの
自分 <そっか。
<じゃあ任せたよ!
親友 <︎︎( ˶ー̀֊ー́ )︎︎👍"

なんだかよくわからないけど、きっと大丈夫だよね!

次の日

親友が話しかけてきた。「準備できた?お金とかそういうのは大丈夫だからね。私がなんとかするから」
『なんと頼もしいんだ...』
「で、いつ待ち合わせだっけ、?」
「1時30分。駅で待ち合わせだよちゃんと来てね」
「任せて!私だってそれくらいはできる!」

1時
『よし、出発しますか!』
私は生きを潜めて、家を出た
「うわー、ドキドキしたぁ〜、何とか出れた。」
小声でそう呟いた

1時10分
親友は既に駅にいた。
「おーい!○○ー!」
「よかった、行方不明とかにならなくて。あんたドジだから心配したよ。」
「ごめんて!」
そう言いながら笑いあっていた。

1時20分
「あ、親の連絡先、消した?」
「うん!ばっちり」私はドヤ顔を親友に見せつけた。
私の親は毒親で、お母さんはなにをするにも
「勉強しなさい」
お父さんは酒とヤニに塗れたくそったれだ。
それを知っている親友は、よく心配してくれた。
本当に感謝している。

1時30分
少し遅れたが、電車はしっかり来た。
「行こうか。」
「そうだね。」
私達はこれから、遠くの街へ出発します。

2/28/2024, 12:29:34 PM