流れ星に願いを
あしたは、なんとかざ、りゅうせいぐん?がながれる日らしいです。
ボクのまわりにいる人たちが、たかいテンションではなしていました。
かんごしさんとママが、流れ星に3回願いを唱えると夢が叶うんだよ、っておしえてくれました。
となりでねころがっているおにいさんが、ふきげんなようすではなしていました。
「それで夢が叶うのは、それだけずっと願っているから、行動にも移せるからだって聞いた。俺には行動に移せる力が無いもん。願ったって意味無いんでしょ。」
すこしむずかしくてぜんぶは分からなかったけど、ボクはおにいさんと同じなので、ボクがねがいをとなえてもいみがないんでしょうか?
ボクにはとってもむずかしいです。せんせい、こたえをおしえてくれませんか?
消毒液の匂いが充満する部屋で、真っ白なベッドを前にして、手紙を読んでいた。
本職の教師に教えられた訳でもないのに、ここまでの手紙を書けるとは。彼は俗に言う天才なのかもしれない。しかし、それが彼を苦しめているのも事実のようだ。
無気力な甥にやる気を出してもらうために教えた考え方だったが、まさかここまで捻くれてしまうとは。考えが浅かったかもしれない。
この手紙の答えを返せるほど、私は哲学者ではない。
けれど、その問いを必要のないものにするため、医者になったのだ。
私の甥っ子も、この手紙を書いた彼も、どちらの夢も叶えてみせる。私には、行動できるだけの力がある。
そう信じているのだ。
4/26/2026, 9:10:48 AM