ここへ来るのは、人のぬくもりを求めている時のような気がする。別に友達がいないわけでも、挨拶を交わす人がいないわけでもない。でも、自問の海を揺蕩って陸地が見えなくなってしまった時に、名前も顔も知らない人のぬくもりはいかだのように息の付き方を教えてくれる。共感すること、されること、その静かな声に、一人ではないのだと思い出せる。誰もが抱える深淵を、他人事ではなく、同じ痛みとして分かち合いたい。そんな想いで、日々作品と向き合っている。
7/5/2025, 3:25:29 AM