ある古い書物の一節にて。
─────── 私の初恋の日。
これは私が恋を初めてして、私の最初で最後の恋。
私はシルキー族の女性。私たちは古い家に掃除をすることを目的としている。あるとき、ラム島の郊外で掃除していると普通の人間の男性に恋をしてしまった。
最初は見られて、恥ずかしかった。いまは帰らぬ人。私が殺めた。私が手を染めたわけではない、私たちシルキー族は一般的に良い妖精とさせているが一部の地域では厄介者として見られる。そのため襲う者は少なくない。その男キーラは私を信じてくれた。私を殺すはずだったのに、私の目の前に自らナイフを胸に刺し、生気が無くなった。
最後の言葉は「君を愛してる…… 初恋の人だから」。
「私もあなたが初恋の人よ、愛してる」そう私が返した所で天国に向かった。
これが私の初恋。もうこのように愛してくれる人はいないだろう。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
5/7/2023, 2:21:22 PM