ストック1

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I love fossils!(私は化石を愛している!)
とたまに叫びたくなるほど、私は化石が好きだ
自分でもいくつか持っているし、博物館などへ見るに行くこともけっこうある
流石に持っている化石は安いものばかりで、博物館もほとんどレプリカではあるが、ともかく、私の化石愛は強い
そんな感じなので、本物が展示される場合の多い特別展やイベントには嬉々として見に行く
しかし、勘違いしてほしくないことがある
私の興味の対象はあくまで化石なのだ
そう、化石
古生物ではない
その化石がティラノサウルスのもので、生前はこんな生態で、この個体がどのように死んだのかとか、そんなことは正直、どうでもいい
ただ、化石を愛しているのだ
私のような人間も珍しいだろう
だいたいの化石好きは、化石そのものも好きだろうけど、なにより化石のもととなる古生物が好きなはずだ
私は違う
なぜ化石のみを好きになったのか
その理由だが、考えてみてほしい
化石というのは、もととなった生物はすでに死んでいる
いや、それどころか体そのものは全く残っていないのだ
それが、体の痕跡に流れ込んだ鉱物が固まることで、骨格を形成する
言うなれば、偽物の体だ
そこから生前の姿を知ることができたりするわけだ
本物ではないもので生前の姿や生態を研究できる
生前の姿に興味はないが、これはすごいことだと思う
そう、化石は本物を知れるすごい偽物なのだ
そもそも古生物には興味のなかった私だが、こうしたことから、化石だけは好きになった
古生物の生態に繋がるから好きなのに、古生物自体には興味がないという、見方によっては歪んだ愛かもしれない
しかし、楽しみ方や好みは人それぞれだろう
たまたま私の好みが珍しいだけで、なにもおかしいことはない、と自分では思っている

6/12/2025, 12:06:56 PM