長文家

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今日のテーマは届かぬ思い。届かぬ思いといえば皆さんは恋愛話だろうか?これは厄介なテーマを与えられたものだ。やめてくれ。

と、導入に書いたが意外と厄介ではないかもしれない。というのも、私は極度の鈍感(友人談)である。今回書くのは私が「告白をされていたことに半年気が付かなかった話」にしよう。

少し長いが、付き合ってくれると嬉しい。

内容はまあ、題材の通り。はじめに過去の私は自分に自信が非常に低く、告白されるなんてもってのほかだと思い生きている。だがいじめがあったりはしたが友人になってくれる人には恵まれ、それなりにとても仲の良い友人は多かった。

(今は自尊心は少し回復した。人は努力で報われるのだと言う経験をしたからだ。もしもかけそうなテーマが届いたら書こうと思う。)

そんな私と毎日一緒に帰ってくれる友人がいた。性別は伏せておくとして、非常に色々趣味の合う子だった。いじめられるから学校に行けたとしても帰ることすら億劫になってしまう私の下校に、家の近くの駅までだが毎日付き添ってくれた。

私はその子に深く感謝していたし、夏祭りも一緒に行った。温かい人だなと思っていたから、その恩に報いようと一生その子の支えになった。

そして告白される日も、一緒に下校した。そしていつもの駅でその後はこう言った。

「これからもずっと一緒に帰りたい。卒業して学校が変わっても、その先も大好きだから。付き合って。」

今思えば割とストレートではないか。
なぜ気が付かなかった?

ちなみに間抜けは「うん。ありがと」と言って帰った。馬鹿である。届かぬ思いを抱かせてしまったのだ。

その半年後、学年が上がって、共通の友達にこう言われる。

「〇〇、告白の返事待ってたよ」

驚愕の一言であった。必死に思い返してやっと出てきたあの言葉。だがしかし、私は誰と付き合うつもりもなく、恋愛をすることすら怖いような人。本人と帰るときに、それを素直に言った。するとその子は

「だろうね」

と笑った。私なんかよりもよっぽど人の気持ちをわかっている人だなと思った。ちなみに今でも仲はいい。心に傷を負わせてしまっていたらどうしようか、と毎日のように思ってしまうけれど。

と、こんな感じで届かぬ思いを抱かせてしまった私である。今日の長文はここでおしまい。

4/15/2024, 10:18:49 AM