翡颯

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「将来の夢」という作文を、小学生の時に書いた。

6年生だったと思う。

ただ自分の好きなことを仕事にしたい気持ちが強くて、私は、「声優」なんて言っていた。
演技は好きだ。少し恥ずかしいけど。

でも、色々調べていくうちに、多分無理なんだろうなって思い始めた。
そう簡単になれるものではない。お金もかかる。人気になる保証だって、誰もしてはくれない。
だから、諦めたのだ。2年くらいの、短い夢だった。
まぁ、「その程度で諦められる」云々みたいな話をしたい訳じゃないので、この辺はいいだろう。

今は、今の夢は、小説家である。
私は、小説が大好きなのだ。
一冊の本の中に展開されていく物語、独特な世界。
ただ読み進めているだけなのに、どんどんと引き込まれていく感じ。
そんな世界を創り出せる人達は、皆尊敬に値すると思っている。

勿論、大好きな気持ちだけではやっていけない。そんなこと、6年生で学んだ。
だから私は、勉強した。沢山の言葉を覚えて、沢山の表現方法を覚えて。
沢山本も読んだ。小説は勿論、マンガに伝記、昔話や、挙句の果てには辞書とか…(笑)
まぁ多分、辞書にまで手を出した時は末期だった。

それに、沢山書いてみた。
新しく学んだ表現技法を使って、単語を用いて。
楽しかった。凄く凄く楽しかった。
自分の中にある世界を、こうして書き出すことに、楽しさを覚えていた。

でも、私はきっと、小説家にはなれないんだと思う。
声優同様、人気になる保証なんて無いし、それで食べていける程、私には才能が無いのだ。
しょうがないことではある。

数年後の私は、一体なにをしているのだろう。
未来なんて、誰にも分からないようで、案外見えるものなのかもしれない…と、悟ったこと言ったら、また変なやつと思われるので、割愛割愛。

御静読、ありがとうございました。
こんな自分語りで良ければ、またいつか。

6/18/2024, 4:47:01 AM