気分の上がる囃子の音。あちらこちらで見える笑顔。華やかに咲く浴衣の花。少し特別のように感じる夜。けれども帳が降りて空が濃く染まると、明るい喧騒が嘘のようにさあっとなくなる。そして残されるのは、寂しいと思う自分と、秋にむけて大人になっていく自分。消えてしまう。お祭りが、夏の夢が、泡のように、消えてしまう。
7/28/2023, 2:00:11 PM