『海の底』
沈んで、沈んで、海の底の奥深くまで沈んでいったこの思い。真っ暗な水底に埋まり、いつだって光は来ない。嗚呼、このままずっと埋まっていたら良かったのに。光など差し込んでこなければ、こんなに惨めな思いはしなくてすんだろうに。期待なんてしなければよかったのに。
期待したのは私だった。
この気持ちを知りたいと思ったのは私だった。
太陽に照らされたいと思ったのは私だった。
この身を焦がされたいと思ったのは私だった。
あなたが好きだったのは私では無かった。
どうか、誰か私に教えてください。あなたと、お姫様を祝福するための詞を。
1/20/2024, 2:16:22 PM