届かぬ想い
『今日も仕事で遅くなる💦
ご飯は何か買って食べるから。いつもごめんね』
母からのLINEを確認しながら階段をおりた。
今日は母さんの好きなシチューの予定だったのにな、
そんなことを思いながらスリッパを靴箱にいれる。
こんなことは日常茶飯事だ。
父が早くに亡くなったため、
母は女手一つで僕を育ててくれていた。
母のことはもちろん尊敬している。
それでも少しの寂しさが、食卓を襲う。
帰り道で買ったコンビニ弁当。
母さんがいる時しか作る気にならないから、
一人の時は基本これだ。
そんな僕ひとりの食卓を母は知らない。
自分で作って食べていると思っている。
母さんがいるから美味しいのに。
母さんと一緒に食べたいからつくるのに。
そんな考えも冷えたお米とともに飲み込んだ。
4/16/2026, 9:44:43 AM