はじまりの場所は、追いかけたらみつかるだろうか。急がないといけない。あっという間に薄くなってしまうから。
その姿を見ると幸せな気分になるのは何故だろう。色のグラデーションが、あまりにも美しいからだろうか。大きな放物線が明るい何かを彷彿とさせるからだろうか。めったに出合えないからだろうか。
でも、見えた時には遅くて、はじまりへは行けない。
もしかしたら、別の時には、今いる場所がそのはじまりになっているかもしれない。そこからぶわっと光が伸びている。向こう側にいる誰かからその美しい光の束が見えているのかもしれない。
「虹のはじまりを探して」
7/29/2025, 9:17:38 AM