過ぎ去った日々とは、どんな日々だろうか。私にとっては、高校時代のことだ。あの頃は、夢に向かって一生懸命勉強したり、友達と楽しく遊んだり、恋をしたり、悩んだりした。あの頃は、自分が何者であるか、何をしたいか、どこへ行きたいかを探していた。あの頃は、まだ世界が広くて新しくて魅力的に見えた。
今となっては、あの日々は遠くなりすぎてしまった。社会人になってからは、仕事や家庭やお金や健康などの現実的な問題に追われるようになった。夢や希望や情熱はどこへ行ってしまったのだろうか。友達とも疎遠になり、恋もしなくなった。悩むことも少なくなったが、それは自分が諦めてしまったからではないか。
私は時々、あの日々に戻りたいと思う。もう一度、純真で情熱的で好奇心旺盛な自分に出会いたいと思う。もう一度、夢を見て追いかけてみたいと思う。もう一度、友達と笑って泣いて話してみたいと思う。もう一度、恋をして胸が高鳴る感覚を味わってみたいと思う。
でも私はわかっている。あの日々は二度と戻らないことを。あの日々は私の人生の一部であり貴重な経験であり思い出であるが、それ以上でも以下でもないことを。私は今この瞬間を生きているし、これからも生きていくことを。
だから私は過ぎ去った日々に感謝するし大切にするが、それに囚われることはしない。私は今この瞬間に目を向けるし楽しむが、それに満足することはしない。私はこれから訪れる未来に期待するし挑戦するが、それに怯えることはしない。
過ぎ去った日々も今この瞬間もこれから訪れる未来もすべて私の人生であり私自身であるからだ。
3/10/2023, 1:59:15 AM