考える葦になりたい鳥

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過ぎ去った日々

帰ってこない昨日。
戻ることのできない今日。



今、あなたが読んでいるこの文字も、もう過去のもの。



今この時、あなたは何を考え、生きていますか?

今この時、僕は現実から目を背けて、文字の世界に逃げてきて、ここに居る。



過去に戻りたいとは想わない。
僕はマイナスな想い出が心と頭から出ていかない。
良かったこともあったはずなのに。

マイナスが心と頭を支配する僕の人生は、「フツウの人」よりも困難なものになった。
「フツウ」が何なのかも僕には分からない。分かりたくもない、と言ってもいいかな。

だから、過去を想いかえすことはあまりしたくない。
心から「楽しい」と過ごした日々は、どこへ行ってしまったのかな。



僕が「誰か」と出会ったことで、僕は「僕」を見失ってしまった。

「僕」と「誰か」は別々なのに、僕は「僕の世界」に「誰か」を入れてしまうんだ。



僕は「僕の世界」にひとりだけ居ればいい。

「誰かに似た僕」は必要ない。
「誰かのための僕」もいらない。

僕にはひとりになる時間が必要だ。



過去ではなく今を。今ではなく未来を。

その先の自分を想像して、今を生きる。



「ひとり」で生きていくには、今よりもたくさん辛い想いをするかもしれない。



やってやろうじゃない?

僕が「僕」であるために。



「バイバイ」



ニッと歯を見せて、手を振って。

僕は二度と、振り返らないと決めた。


3/10/2023, 6:59:17 AM