星羽 兼守

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「命が燃え尽きるまで」

 命が燃え尽きるまで、何かに夢中になって、
今まで生きていただろうか。
 人は死んだら星になる、と、誰かが言った。
私は星になれるような、人生を歩んでいただろうか。
仮に星になっても、私のことを思い出してくれる人は、いるのだろうか。
 そんな人はいなくても、例え星にならなくて、
命が燃え尽きるまで何かに夢中にならなくても、
ろうそくよりもか細い心の灯りを持って、普通の人生を私は生きる。




「命が燃え尽きるまで」

 このフレーズのようなドラマや、小説のような人生を送る人間なんて、一握りだけだ。
 そんな人生を送る人間は、私達のような普通の生活を望む事を、何人知っているだろうか。
 普通がどんなに幸せか。それがわかった時、この世界はたぶん、不幸せのどん底なのだろう。
それこそ今どこかで、繰り返し行われている戦争で、心が追い詰められている時だろう。
 何気ない日常に感謝の祈りを。
命が燃え尽きるまで、追い詰められる事がない、世界に祝福を。

9/14/2024, 3:12:42 PM