文崎

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紅茶の香りのするベランダにて。

「僕は、もう自分が何者なのか、何を目指して何をしてきたのかさっぱり覚えていないよ。何も考えず、ただ呼吸を繰り返していただけ。」

明るい花のような彼が、ポツリともらした言葉。
その一言が私にはとてつもなく闇深く思えて、少し怖かった。

10/27/2023, 11:32:41 AM