てふてふ蝶々

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「たいーよーがー、もえーているー」
と、ひと昔前に流行った歌が一階から聞こえる。
1階がオカンがやってるスナック。2階が自宅。
カラオケスナックってやつ。
常連さんは、年配の人が多いけど、最近は40代くらい?な、おじさんおばさんも増えた。
なかなか、やり手なオカンだ。
暑い季節になると夏の曲。寒い季節になると冬の曲。
漏れ聞こえる歌で季節がわかる。
「イケナイ太陽〜」なんてわけわからない曲に変わる。
夏の到来をお客さん達は喜んでいるのか。

私が生まれた頃には30度を超える日が当たり前にあり、35度を超えると夏真っ盛り。40度を超える殺人的な暑さな日もある。

熱中症、紫外線。豪雨。危険なばかりの夏。
夏の海なんてよっぽど旅行でもしない限り行く事ない。
山だって急な豪雨が毎日だし、山が涼しいなんて事もない。

夏休みの子供といえば、宿題かゲームか。
外で遊んでおいでなんて家はまずないと思う。
あまり家に居てばかりでも…とショッピングモールや市民プールに行く程度。
だから夏っていい気がしない。太陽のせい。
いや、地球温暖化のせい?
どちらにしても夏を楽しんだ世代の人のせい。
とは言え、夏休みの文化は残してくれてありがたい。
学校が休みってだけで特別感があるし。
今日もギラギラメラメラ燃える太陽が沈んだ頃にお客さんが来る。
楽しい夏の歌を歌って、ほろ酔いや泥酔して帰っていく。
昔の夏ってそんなに特別なモノだったのかな?
昔の夏を経験してみたいなぁ。って思うから、自然環境とかエネルギー対策とかの勉強出来る大学に行って、お客さん達が楽しんだ夏にしたいとか考えるようになった。
冬より夏の方が楽しそうな大人を見て、将来の指針を決めたからさ。
太陽さん、ちょっと手加減して。
地球さん、もう少し我慢してね。
まだまだ学生で何もできないけど、10年とか20年したら、夏の太陽を楽しめる地球にするからね。

8/6/2023, 10:39:14 AM