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別れ際に手を振るのは何故だろうか。

何で得た知識かは忘れてしまったが、外国人観光客の人達から見て、日本人が別れ際に手を振る姿というのは印象に残るものらしい。

手を振るというのは自然とやっている仕草であり、これまでその意味を考えたことはなかった。
気になったのでネットで検索してみると、答えはすぐに出てきた。──今の世の中は本当に便利だ。

諸説あるようだが、手を振ることは神道の「魂振り」が元らしい。
魂振り=袖振り。
    外から霊魂を揺さぶることによって
    活動力を強くする。
    神輿を激しく揺さぶることや、
    神社の拝殿で柏手を打つことなども
    魂振りの一種。

端的に言うと、空気を揺らすことで、神様を呼び寄せご加護を得るというもの。

別れ際に手を振ることは「相手の無事を神に祈る」に繋がるらしい。

なるほどと納得していると、面白い文字を見つけてしまった。

愛しい人に対して手を振る(袖を振る)ことは、「相手の魂を引き寄せる」という意味も持っているらしい。
恋愛の「振った」「振られた」の語源もここからきているのだとか。

相手を思い遣ったり、思慕を募らせたり──なかなかに人は忙しい。

心理学上で「手を振る」は、相手に対して心を開いているサインと言われている。

手を振るに隠された意味を探ると、そこに人の心が隠れているのは事実のようだ。

ところで、魂振りは袖振りと同義とされている。

袖振り合うも多生の縁というが、魂振りが起こす奇跡がそこにはあるのかもしれない。
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別れ際に

9/28/2024, 1:23:52 PM