'25年4月13日 ひとひら
桜の季節も、もう終わりでしょうか。
満開だった花が散り始め葉桜となってきたのに、最後のひとひらまで桜でいようとピンクの花を咲かせる木。
若葉には勝てないけれど、この美しさを覚えていて欲しいと最後まで咲くのですね。
人もまた花の散った木を見向きもしなくなるけれど、桜は健気に次の春を待つのです。
紫陽花や向日葵や椿の美しさに心を奪われる人達も、春になるのを心の奥で待っているのです。
暖かくて柔らかい薄ピンクの花を忘れられないのでしょう。
最後のひとひらが散った時から次の物語は始まっているのです。
4/13/2025, 11:50:18 AM