玉響

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「子供のように眠って、坊や。」
 魔女のひんやりとした手が、僕の額をゆっくりと撫で、熱を密かに吸いとっていきました。僕はもう17歳ですが、魔女の手が撫でている間は、子供の頃に戻ったようでした。
「…これは魔法でしょうか」
 うつらうつらとしながら、僕は魔女にそう問いました。魔女は笑って、こう言いました。
「いいえ、これは愛というの、坊や。」

10/14/2023, 9:36:20 AM