終わったあと、ぎゅーっときみを抱きしめる。
くったりとした細身のきみは、身体コンプレックスの塊だけれど、もはやそれを悩んでいることこそ愛おしい。
「あぁ、しあわせ……」
きみの髪に顔を埋めて、思わず漏れる。
シャンプーの残り香とほのかな汗の香りが混ざって、先ほどまでの幸福を思い出させ得も言われぬ気持ちになる。
たまらなくなってぎゅ、とさらに力を込めると、「いたい」と身を捩(よじ)られた。
深夜3時。
求めに求めてしまってこの時間になってしまったけれど、お互い明日は休みだから容赦してもらおう。
深夜の寒さと静けさがベッドサイドのランプにかすかに照らされている。
(ずっとこのまま、時が止まればいいのに……)
ささやかな願いは叶うことはなく、時計の針は進んでいく。
始発で帰るきみを見送りたくない僕は、きみの首元に小さく痕をつけた。
1/12『ずっとこのまま』
キンと音がしそうなほどの静けさ。
時折突風が吹いて耳を切りつけるように凍えさせる。
登校、出勤、見送り、病院、他用事多数。
出たくない外出に今日も襟を正して頑張って歩を進める。
身にしみた寒さが溶ける室内まで、もう少し。
1/11『寒さが身にしみて』
1/13/2026, 7:49:35 AM