#66「誰も知らない秘密」
わたしは黙っていろ
その嫉妬に意味もなく悶えていろ
いつかその炎が あの子のような
優しさに変わるまで
わたしの嫉妬が きみの道を塞いでいたら?
きみの嫉妬に 追い討ちをかけていたら?
わたしはどうしたって後悔をする
きみの行く手を阻むものが わたしであるなんて
あってはならないことだから
でもきみは強いことを 忘れていなどない
きみに向かう誰かの嫉妬は 業火のように燃えた
鍛冶屋が磨いた刀のように 努力は鋭く光っていた
どうかその刀が輝くような朝日が
戦いの日に訪れますように
その願いは 誰にも知られぬ小さな灯火となった
2/8/2025, 2:38:58 AM