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知識というものはあることで損するものじゃない。と、父にも母にも何度も言われた事がある。確かにそうだと思う。私は人と話をするのが大好きだから、知識が無いよりもたくさんある方が、話もたくさん繋げられると考えている。そして何より、知識が豊富な人はとても魅力的に私の目に映る。私が中1の時に担任だった国語の先生は、聡明な人だった。その先生の国語の授業は、眠くなった事がない。話を聞いていて、つまらない。と、感じた事がない。生きていくためには絶対に必要というものでは無かったが、惹きつけられる話ができる、というのは、とても格好が良かった。
私は日頃から、疑問に思ったことは誰かに聞いたり、調べたりするようにする。自分で言うのも何だが、いいことだなと思っている(というか、気になると他に集中出来ない)。そうして私の中に知識が入ると、胸がいっぱいになる。そして、嬉しい、面白いの気持ちが全身に行き渡り、足の先まで詰まったように感じる(私は何を言っているんだ?)。そして、それは新しく知識を得るだけではなく、自分には無い価値観、考え方を知った時もそのようになる。頭からひっくり返されるような感覚。道徳に反するような事でも、その人にとっての自分の中の大黒柱を知れる時、言葉が出なくなる。口を開けたまま、思考を止めてしまう。感化される。
だから、私は人と話すのが好きなのだ。だから、本を読むのが好きなのだ。だから、テレビが好きなのだ。もっと知りたい。そしていつか、私と話をした時、その人が感化され、新たな世界に踏み込んで欲しい。さすれば、全てが変わってみれると思う。そのようになるためには、たくさんの知識を吸い込んで、自分なりに染み込ませれるよう、頑張りたい。
私の夢は、思慮深い大人になることだ。正直、なれる気がしない。だからと言って、何もしないわけじゃ無い。その理想に一歩近づいた時、景色は反転しているだろう。だから、今は溜め込みながら、出しながら、少しずつでも、世界を変えていきたい。
自分の知りたいに向かって、理想の自分に向かって、突き進んで、生きたい。

3/12/2023, 11:50:48 AM