花束
あなたの手のひらで
そっとほどけた色たちが
今日という日の温度を教えてくれる。
抱えきれない想いも
言葉にならない願いも
花びらのあいだに沈めれば
やわらかく形を変えていく。
誰かのために選んだはずなのに
気づけば自分の心が
いちばん救われていた。
散ってしまうことさえ
美しいと思えるのは
終わりがあるからこそ
今が咲き誇ると知っているから。
花束は、贈るものじゃなく
そっと寄り添うもの。
あなたが歩く道に
ひとつ、またひとつ
静かに灯りをともす。
眞白あげは
2/9/2026, 12:22:36 PM