「君と最後に会った日」
だってさ。
なんか、不思議じゃない?「その日」が来るのをわかってるのに、いざこうやって聞かれないと、なーんも、考えてないってさ。
「それってさ、いつまでも終わらないって、わかってるからじゃない?」
うん。そうだよ。でもさ。
ここに置かれた花束が、もしかしたら、君だったら、なんて。いつも思ってたんだよ。
でもね、さっき、おもしろいことに気付いたの。
君が、この下に眠っていて、ここに花束がある。まるで、君がここにいるかのように。
でもね。花束は君にはなれないんだよ。だからさ、僕は、永遠に、ここにいたいと思うの。
…来るといいね。「君と最後に会う日」が。
6/26/2024, 10:23:11 AM