未知亜

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あなただけの羅針盤になりたかった。
烏滸がましいなんて思えないほど私は幼かった。

同じ空の下、同じ風に吹かれて、
同じところを目指し笑い合えていると信じていた。

現在地など測れず、
ただ先を目指すために、役に立てる道具で良かったのに。
ゆらゆらと揺れる針は、とっくに狂っていたのかな。


『羅針盤』

1/21/2025, 10:48:54 AM