今思い返すとかなり気持ち悪い事を実行してたりした記憶があるんだ。
夜11時過ぎた頃にね ... 車で千葉の富津海岸に向けて高速道路を走らせるの。18歳だったよなぁ確か ... 免許取って半年したかしないかくらいの頃 ... 頻繁に ... 週に2回か3回か同様の事をしてた。首都高から京葉道路で ... 当時は確か千葉 ... 南だったかなぁ東だったかなぁ ... その終点出口を降りた後、国道16号線を左折したあと延々と直進し続けるの。
友達とか付き合いを絶ってたからね ... 一人っきりで。ま ぁ 、好きな音楽とかは聴きながらのドライブだったけど ... 彼女とか恋人とか ... そういうのも殆ど興味無かったなぁ ... 出世欲も金銭欲も性欲も ... 人との、心の遣り取りそのものも興味を無くしてた気がする ... 。
東京から千葉木更津方面に向かう深夜の高速道路はね ... いや、もね ... 大きな暗闇のトンネルの入口から潜って、どんどん中に進んで行く様な気分だったのを記憶してる .... 。
なんというか ... 夜明の来ない暗闇を突き進んでるみたいな ... そんな気分だった。
う ん ... 終りをさがしてだ気がする ... 凡ゆる物事、事柄すべての終り ... を。18歳だった。確か。
幽霊にでもなった気分で静まり返った木更津市内を走り抜けて富津海岸の砂浜まで車を転がし入れてヘッドライトを上向きにして海を、寄せる波を映(み)るんだけど ... 当然、なんでもないんだよね ... 。
ただ暗闇 ... ただ小さなさざ波 ... その音 ... 風も無い ... 悲しさどころか虚しさすら無い ...
それなのに、繰り返したんだよな、こうゆうの。
夜が明ける前に帰宅出来るように海岸には10分も居なかった。毎回。
片道3時間弱のそうした意味不明のドライブを繰り返してたよ18の頃 .... 。
解答とか正解とかそんなものどうでもよかった。
兎に角生まれて来た自分を悔いて死りに辿り着く道を探してた気がする。
いい時間だったなぁ ... 楽しかった .... 。
ひとりで深夜、季節外れの海へのドライブだったのに。
やっぱり狂ってるんだな、俺。
腐ってるんだな、俺。
8/15/2024, 7:14:21 PM