るに

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ブランコ漕いだら
空さえ飛べる。
船を漕いだら
いつかは嵐に巻き込まれる。
じゃあとても浅い
そこが見える湖を漕いだら
歩くより遅くなってしまうかな。
ギコ…ギコ…と
規則的に軋むブランコ。
上を見上げながら漕ぐと
空を飛んでるみたいだけれど
その分、酔いやすくなってしまう。
ギコ…ギコ………。
いつの間にか大きくなった身体では
ブランコは少し小さくて
足がつかないように漕ぐと
ずっと曲げておくのがしんどかった。
ちょっと休憩。
サーッと涼しい風が吹く。
でも揺れるのは枝だけで
木に葉は見当たらない。
桜の季節には
どれだけ綺麗な吹雪を
見れるのだろうか。
濃い茶色の太い木は
新年度に期待を抱く人々に
甘くて可愛らしい夢を見せてくれる。
さらさらしていて
千切れやすい
桜の花びら。
地面一面にじゅうたんが出来たら、
ブランコを漕ぐ時
下を見よう。
"Good Midnight!"
あの頃は、あの頃は…と
辿っていくうちに
無意識に後悔と未来への不安が
積もっていく。
どうすることもできない
厄介なやつらは
みんな花びらと一緒に
風で飛ばされてしまえばいいのに。

2/1/2026, 3:53:35 PM