小鳥遊 春人

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「耳を澄ますと」           

チリンチリン
暑い夏を象徴するような風鈴の音が鳴り響く

僕はまだ君に想いを伝えることが出来ていなかった
君がこの街にいられるのはあともう少し

君がいなくなる前に…


結局、想いを伝えられないまま、最終日になってしまった

君との帰り道、空は暗く綺麗な星が僕らを照らしていた

「好きだよ」

僕が勇気を出して言った言葉は星のなかに消えていった

「なんか言った?」

無邪気な笑顔で問いかけてくる、そんな君が好きだった

でも、もう、多分

君が耳を澄ましても僕の言葉は聞こえないだろう

5/4/2026, 10:35:00 AM