『まるで楽園だね』彼女はプールの淵に座り、足を水中に揺らしながら言った。私は彼女の隣に座って、彼女の足がつくる水紋をただ眺めていた。『あなたとなら何処でも楽園か』なんて、屈託のない笑顔で彼女は言う。ああ、やはり楽園なんてどこにもないのよ。私の気持ちも知らないで。あなたが隣にいる限り、私はずっと苦しいのに。5/1 楽園
5/1/2024, 4:58:27 AM