きっとあなたは知らないのでしょう。
本当は私がとても小心者だということを。
人の目に映ることが怖くて、
真っ直ぐに誰かを見据えることが苦手だった。
私の言葉が誰かを傷つけないか、
言葉を選び過ぎてやがては声を失ってしまった。
些細な人の声に恐怖を覚えて、
いつしか無意識に両の耳を塞いでしまった。
私の存在は必要ですか…?
疑り深く疑って、疑心暗鬼に包まれる。
本当はあなたに伝えたい。
どんなに明るく振る舞ってはいても、
心の中では怖いくらいにあなたに怯えていると。
あなたから貰う愛さえも疑って、
いつかは路傍に捨てられるのではないかと。
あなたはきっとその話を笑って聞くのでしょうけど、
その笑顔ですら、私にはただ恐れの対象でしかない。
だけど、そんな私に触れてくれるあなただからこそ、
私はあなたのこの腕を離すことができないのです。
【伝えたい】
2/13/2024, 9:40:32 AM