蒼井 花丸

Open App

「雨上がり」
学校から帰る時、ちょうど雨が降りやんだ。降やんだばかりの雨はでこぼこな校庭に迷路を作った。「うお!迷路だ!」「今から水溜まりのとこは奈落な!」「落ちたヤツはワニに食べられるぞ!」カイトくんはそう言うと一目散に水溜まりを飛び越え、奈落に落ちないように慎重に進んだ。奈落に落ちたらそこには水の中に浸かっている凶暴なワニ達に食べられちゃうから皆慎重に進んでいく。「へい!」お調子者のショウちゃんは落ちるか落ちないかのギリギリでフラフラ歩いていたから、イタズラ好きなナオトくんに落とされちゃった。「おい!ショウが落ちたぞ!」イタズラ好きなナオトくんは次々に友達を押して奈落に落とした。「うわぁっ!」「コタロウも落とされた!」「うわ!ナオトくんこっち来ないで!」ショウくんとコタロウくんはびちゃびちゃになって、ナオトのランドセルを掴んでナオトくんも奈落に落とした。「ナオトも道ずれだ!」「うぉっ!」ナオトくんは大きな声を出して奈落に落ちた、皆全身べちゃべちゃに濡らして間抜けな声を出して落ちたナオトくんを笑った。「自業自得ってやつだ!」「なにそれ?」「え?んー、よく知らん!こないだテレビで見た!」コタロウくんは最近知った言葉を使い方が合っているのかも分からず使った。「コタロウはカッコつけだからな!知った言葉を直ぐに使いたがるんだよ!」「は!ちげーし!カッコつけなのはショウくんの方だろ!いつもミウが居る時だけカッコつけるし!」コタロウくんはショウくんにからかわれ悔しかったのかショウの事をからかい始める。「え!ショウってミウのこと好きなん?!」「ちげーし!あんなブス、誰が好きになるか!」ショウくんはカイトくんにミウちゃんの事が好きなんだ、と言われ顔を真っ赤にして反発する。「誰がブスよ!」後ろにいたミウちゃんはツインテールを揺らしながら怒った声でショウくんに言った。「ほんとさいてー!」「ミウちゃんに謝ってよ!」「は!しらねーよ!後ろにいた方がわりーだろ!」ミウちゃんといつも一緒にいるアヤネちゃんとココネちゃんも加担し、3人でショウ君の事を攻めると、ショウくんもムキになって口喧嘩をし始める。「ホント男子ってさいてー!」ミウちゃんはそう言うとココネちゃんとアヤネちゃんと一緒に走って信号の向こうに行ってしまった。ショウくんは拗ねて黙ってしまった。「おい、明日謝っとけよ」「好きなんだろ?」コタロウくんとナオトくんはショウくんに明日謝るように促すがショウくんはまだ拗ねている。「うるせー、」その後公園に寄ってカタツムリを見つけたり、カエルを捕まえたり、そうこうしていると交差点につきコタロウくんとナオトくん、ショウくんは右へ、僕とカイトくんは真っ直ぐへ進んだ。「ばいばーい!」「また明日!」「このあとペケモンな!」皆で言葉を交わすと二手に分かれて行った。「ショウってミウの事好きなのバレてないと思ってんのかなー?」2人きりになるとカイトくんは僕に話しかけてきた。「そうなんじゃない?でも、クラスのみんな知ってるよね」「それな!」ショウくんがムキになったり拗ねたりするのはミウちゃんだけだからショウくんがミウちゃんの事を好きなのは皆知っている。「ていうか、お前なんであんまり話さないんだよ」「えー、人と話すの苦手なんだよ、」「ふーん」「聞いてきた割には興味無さそう、、、」「ははっそんな事ねぇーよ!」そんなことを話しているうちに分かれ道に着いた。カイトくんはこのまま右に進むが僕はもう1つ向こうの分かれ道で曲がる。「あ、俺ここだわ」「そっか、じゃあばいばい」「また明日ー!」カイトくんと別れたあと家の手前に来ると向こう側からビニール傘片手に真っ黒な学ランを着た男の人が歩いてきた。「あ、兄ちゃん」「お、レンスケなんか遅くね?」「友達と遊びながら帰ってたから」「あー、なるほどねー、」兄ちゃんは納得、という顔をしながらドアを開ける。「ただいまー!」「ただいま!」家に入り大きな声で言うとお母さんがキッチンから出てきた。「おかえりーって、レンスケ!びちょ濡れじゃないの!」「遊んでた」「靴までぐっしょり、、、風邪ひくよ!早くシャワー入りなさい!」「はーい」お母さんに怒られてしまった。シャワーに入ろうと服を脱いでるとポケットに入っていたカエルが飛び出した。「うわぁ!」びっくりして大声を出すと兄ちゃんが走ってきてカエルをキャッチした。「なんだ!なんでカエルが、」兄ちゃんは口をあんぐりと空け手の中にいるカエルを逃がそうと玄関に向かった。びっくりした、、、走ってきたのがお母さんじゃなくて良かった。お母さんに怒られることを回避し、安心してシャワーに入った。シャワーから出て服を着てから髪を乾かす。乾かし終わったら面倒な宿題をダラダラと終わらせ、皆とオンラインでペケモンをした。ベッドに寝っ転がっていると少し眠くなってそのまま寝てしまった。夢の中でポケットから大量のカエルが出て来て僕は埋め尽くされてしまった。今日も楽しかったな、次の雨も楽しく出来たらいいな。

6/1/2025, 1:01:13 PM