よく行くカフェ。いつも同じコーヒーを頼む。ここのは、濃過ぎず薄過ぎず絶妙なバランスがよくて気に入っている。
熱々のカップに入れられたコーヒーが運ばれてくる時、なんともいえない幸せな気分になる。ふわっと漂う香りを楽しみながら、ゆっくりとミルクを少し入れ、口にする。あー。思わずため息が出そうになる。
そして、本を読んだり、手帳に書き込んだりして作業に没頭する。いつのまにかコーヒーは、程よいアクセント的な立場になっている。
先日、一人でくつろぐにはぴったりのカウンターに座った。窓から外が見えて落ち着く。コーヒーが運ばれてきた。ゆっくりと一口。その風味が口の中いっぱいに感じられる。そういえば、いつも温かいうちに全部飲めてなかったなと思う。
窓の外には、コスモスの花が見える。やっと訪れた秋の気配。今日は本も書き物もやめようと思った。コーヒーが温かいうちに、じっくりと味わってみることにした。
「コーヒーが冷めないうちに」
9/27/2025, 7:49:21 AM