crew10

Open App

打ち寄せる波が、綺麗だ
遠くにはサーファーが波待ちをしていて
心地いい風が体にあたって
自然と体温が上がる

そんな海辺の散歩が日課だ
愛犬が化粧をしたように風に心地よく顔をゆがませる。

君が名前を呼んだ日
僕は遠く離れて風が強かったため
きこえない「フリ」をした。

何も無かったように
いつも、名前で呼んでねと甘えてみた

人がひとりこの世からいなくなっても
空は綺麗で、時間も進む'
ラジオからの曲も止まらない
世は無常だと思うと腹も減る

しかし、自分の時間だけが止まる。
何年も、その時から動かないし
動けない。
それも悲しく他人には伝わらない。

だから、今日も変わらず歩いていく
同じ砂浜を、変わらない君と。

僕たちは、失ったぶん
何かで取り戻そうとする
一生懸命。
でも、取り戻せない「何か」から
新しい「何か」を生み出さなければいけない。そうすることしか前へ歩めない

気づいているから、今日も歌う
周りはいう
悩みが無さそうだと。
悩みで埋もれている僕は、あえて言う
悩みは無いのかもしれないと

人は嫌なことだらけから
身を隠し
己を着飾る
好きなカバンを持ち
好きなお酒を飲みタバコをふかす

テキーラがすすみ
酔いがまわる頃
僕の名前を呼ぶ声がする。

僕は、盛り上がっているみんなの声が遠くなる中、ごめんね・・・と
裏口から、店をあとにした

何を考えているのか分からない君って・・・。
と、言われる僕自信がわからないから仕方ない。
ラジオから流れる曲が変わった

急いで、みんなのいる店へ走早に戻った。

5/27/2025, 5:24:03 AM