恋(れん)

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「私だけ」

私は、独りぼっちだった。それを寂しいとは、感じなかった。

でも、ある日を境に私は一人じゃなくなった。一人の男の子が私に構うようになったのだ。その男の子は、学校中の人気者で、休み時間になると誰かしら寄ってくる系の子だった。

それからと言うもの、私に話しかけてくる人が以前よりも増えた。

ある日、彼が話しかけてこない日があった。そして、別の子達と話していた。胸の当たりがズキズキして痛かった。
その日私は気付いた。彼が、好きなのだと。彼と話している人を見るといいなと思うようになってしまった。前はこんな気持ち無かったのに…。


その次の日、私は彼に放課後屋上に来てと言った。
彼は頷いて「楽しみに待ってるよ」と言ってきた。

その日の授業の内容は、まったく入ってこなかった。


放課後

私は彼を待ちながら、どう私の気持ちを伝えるか考えていた。
キィィィ…
扉を開く音が聞こえたので、振り向いてみると、そこには私が好きになった人がいる。
彼はほんのりピンク色の唇を動かす

「お待たせ。待った?てか、話すの久しぶりだね」
と言ってきた。

そして、私に近付いてくる。私と彼の距離はもう上履き一足分。
すすすごい……近い!
私はドキドキしながら、口を開いた。

「ううん、待ってない。来てくれてありかとう。そんなに久しぶりかな?笑……じゃあ、本題に入っても良いかな」
彼はコクンと頷いた。

「あなたに、私たけを見ていて欲しい………私、一人が、好きだった。だけど、あなたが話しかけてきてくれて、周りに人が増えて、嬉しかった。私は、あなたが好きになった。あなたが、話しかけて来てくれないと寂しいし、誰かと話してると嫉妬しちゃうし……。私だけを、ずっと見ててくれませんか?」

うわぁ~!、言っちゃったよ!?

顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。
聞いていた彼の顔も真っ赤になっているのが見て取れる。

少し経って、彼がこちらを真っ直ぐ見てきた。思わず目をそらしそうになったが、頑張って首の位置を固定した。

「……すごく、嬉しい…。俺をそんな風に想ってくれて、見てくれて、ありがとう。俺も、好きだよ。君に束縛されるのが楽しだ笑」

そう言って、私に抱きついてきて、キスをしてきた。


~終わり~

ながっ!
読みづらかったり、誤字脱字があったりしたら、すみません( ̄□ ̄;)!!






7/18/2023, 11:06:46 PM