「時を結ぶリボン」
歴史の年表を覚えるのが昔から苦手だった。教科書の最後の方のページに付録みたいに付いているバラララと開く年表。殆ど存在すら忘れたまま卒業してしまった。
紀元前から令和の今まで、過去から今を通って未来まで、時を結ぶリボンのように長く紡がれた歴史。その美しさとか尊さとか、そういう何かを受け取る感性が育ったのは最近で。もっと真面目に授業を受けていれば良かったなんて、遅過ぎる後悔だ。
怠惰で無為にただ生きてきただけの私の人生を紡いだとして、それはきっと細くて頼りない糸にしかならないだろう。そんな私もただ生きているだけでこの時代を形作る一員で、つまり、いつか歴史というリボンの中に紡ぎ込まれて小さな模様の一欠片くらいにはなれるのかもしれない。それならせめてほんの少しでも、未来でリボンを手に取る誰かの、心に残るような、そんな彩りになりたい。
そんなことをふと思った。
12/20/2025, 4:41:08 PM