閉ざされた日記
持ち主がいなくなって
誰にも読まれなくなった日記は
この世にどれだけあるだろう。
私は日記用の手帳を二冊持っている。
一冊は小学1年生から中学までのもので
特別な日のことだけが書かれている。
もう一冊は高校から書き始めたもので
日々の出来事を綴っただけあって
人に見せるのは恥ずかしい黒歴史と化している。
もし自分の死期が近いと分かったら
後者は絶対に存在すら知られないように
確実な方法で処分するだろう。
ここまで考えて、
私は今までかなりのリスクを冒して日記を書いていたのだと気づいた。
人はいついなくなるのか分からないわけで、
そもそも日記はいつでも書けるように机の上に置いてあって隠してすらいない。
つまりそれはいつあの日記を家族に見られても
おかしくはないということ。
それでも日記を書くことは続けていきたいと思う。
書くことも、あとで見返すことも楽しいから。
ただ、黒歴史の部分のページは
読むだけでも辛いので隠そうか少し迷っている。
1/19/2023, 8:28:36 AM