「桜の下にうまってしまおうか。」
突然の言葉に驚く。
「…なーんてね。じょーだんだよ、ジョーダン。」
「だってさー、よく言うじゃん〜?
桜の下にはなんちゃらって、
言ってみたかっただけだよーー。
変な顔しないでよー。」
作久間は時に、本気なのか分からないところがある。
「別に変な顔はしていない。」
「え?」
「埋まるのは遠慮したいが……今から、一緒に木の下まで行かないか?」
「よーいどん。」
「えっ、ええっ!??」
「ほら、早く。僕が先に着いてしまうぞ。」
「そんないきなりっ、
ずっ、ずるいよーーー!牡丹ーーーー!!」
「はぁ…はぁ。」
「なんか、大人になったね、僕たち。」
「……そ、そうだな……」
先に走り出したが結局僕は作久間にまけてしまった。
息の切れ具合に、成長を感じる。
「ほら、作久間。」
「えっ?」
「わっ!!!」
「こうして…ねっころがって見ると、また違う景色だろう?」
「ふふ。ロマンチスト…」
「おぉっほん…まぁ、なんだ。」
「二人で土の上に咲いていれば、こうして綺麗な桜を見れるぞ。」
「……牡丹……。」
「そうだね。」
「ふふ、明日もまた見れればいいな!!」
「あぁ、そうだな。また見にこよう。」
4/4/2025, 1:35:24 PM