親友を亡くして15年の年月が過ぎた。たどり着いた時にはさっきまで命だったはずのものが辺りに、散らばっているだけの惨憺たる光景だった。守れなかった、救えなかったそんな無念と後悔を引き継いだまま、当たり前のように続いていく世界はそれだけで罪深いものだった。嘘と欺瞞に満ちた人の悪意によって彼らは命を落とすことになった。こんなクソみたいな世界で。せめて〝ここではないどこかで〟穏やかに過ごせているといいが____
6/27/2021, 12:36:06 PM